おかえりモネのキャスト相関図と最終回を配信で見る方法

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おかえりモネ
かしゅー

こんにちは、かしゅーです。

「役に立たなくてもいいわけよ」

サヤカさんが百音に言い放つこの言葉で、私は一時停止しました。
朝の15分に、こんな台詞が置かれるとは思っていませんでした。

放送から5年。
モネと菅波先生は結局どうなったのか、りょーちんとみーちゃんは結ばれたのか、清水尋也さんや今田美桜さんはどの役で出ていたのか。
そのあたりを確かめたくて検索した方が多いはずです。

かしゅー

今回は2021年前期のNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」を、キャストから最終回、配信までまとめて紹介していきます。

この記事では、全120回を見た私が、永浦家からはじまるキャストの相関図、話題になった俳優の役どころ、最終回とその後、そして賛否が割れた理由までをまとめました。
「つまらない」「暗い」と言われた理由も、薄めずに書きます。

  • 永浦家から気仙沼編まで、キャストと相関図が一気にわかる
  • 清水尋也・今田美桜・永瀬廉・坂口健太郎の役どころがわかる
  • モネと菅波、みーちゃんとりょーちんの結末がわかる
  • 賛否が割れた本当の理由がわかる
  • 全120回をいちばん安く見る方法がわかる

視聴方法だけ先にお伝えします。
地上波の再放送は2026年8月時点で予定がありません。
全120回はNHKオンデマンドで配信中で、U-NEXTの新規登録でもらえるポイントを使えば、見放題パックを実質無料で試せます

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まずは、どんな作品だったのかから振り返っていきましょう。

おかえりモネ
総合評価
( 4 )
メリット
  • 15分を120回積み上げたからこそ描けた、言葉にできない感情の手ざわり
  • 分からないと認めたうえで分かりたいと言う菅波の言葉に救われる
  • 清原果耶の抑えた芝居と、永瀬廉の表情だけで見せる演技が忘れられない
  • 気仙沼と登米の風景が、そのまま登場人物の心の景色になっている
  • 役に立たなくてもいいと言ってもらえる、数少ない朝ドラ
目次

おかえりモネはどんな朝ドラ

放送は2021年前期の全120回

「おかえりモネ」は、2021年5月17日から10月29日まで放送された連続テレビ小説の第104作です。
全120回。
主演は清原果耶さん、脚本は安達奈緒子さんが書いています

例年なら4月に始まる前期の朝ドラが、この年は5月スタートでした。
前年のコロナ禍による収録中断の影響が、まだ残っていたころです。
前作は「おちょやん」、次に始まったのが「カムカムエヴリバディ」でした。

語りは竹下景子さんです。
ただのナレーションではありません。
劇中ではすでに亡くなっている祖母の雅代として、家族を見守りながら語ります。
音楽は高木正勝さん、主題歌はBUMP OF CHICKENの「なないろ」
この2つが、作品の空気をほとんど決めていました。

気仙沼と登米が舞台のモデル

舞台は宮城県です。
前半はモネが育った気仙沼の離島・亀島と、山あいの登米市。
後半で東京に出て、最後にまた気仙沼へ戻ってきます。

亀島のモデルになったのは、気仙沼湾に浮かぶ大島です。
登米市のほうは林業の町として描かれ、モネは森林組合で働くところから物語が動き出します。
海の話と山の話が、1本の川でつながっている作りになっています。

実話をもとにした作品ではありませんが、ひとりだけはっきりしたモデルがいます。
藤竜也さん演じる祖父の龍己です
モデルは、気仙沼で牡蠣の養殖をしながら「森は海の恋人」という植林運動を続けた畠山重篤さん。
山に木を植えると海の牡蠣が育つ。
その考え方が、龍己が孫たちを山へ連れて行く場面にそのまま流れ込んでいます。

畠山重篤さんは2025年4月3日に、81歳で亡くなりました。

視聴率が低いと言われた理由

ソファでリモコンを持つ手(イメージ)

期間平均の世帯視聴率は16.3%でした。
前作「おちょやん」の17.4%を下回っています。
朝ドラの中では低いほうで、放送当時から数字が伸びないと言われ続けました。

理由ははっきりしています。
この作品には、朝ドラらしい派手な出来事がほとんどありません
主人公が何かを成し遂げて周囲が沸く場面の代わりに、うまく言葉にできない感情を登場人物が延々と抱え続けます。
朝の15分に置くには、静かすぎたのだと思います。

ただ、16.3%は朝ドラ以外のドラマなら十分に高い部類の数字です。
低かったというのは、あくまで朝ドラの平均と比べたらという話でしかありません。
むしろ放送が終わってからのほうが評価が上がっていった、珍しいタイプの作品でした。

その評価を作ったのは、ひとりひとりに事情を抱えた登場人物たちです。
まずは、誰が誰なのかを整理していきましょう。

おかえりモネのキャストと相関図

永浦家の5人と物語のカギ

主人公は永浦百音(清原果耶)。
気仙沼の離島で育ち、まわりからはモネと呼ばれています。
この愛称は、妹が「モモネネエちゃん」を縮めて呼んだのが始まりでした。

永浦耕治(内野聖陽)
モネの父。銀行員で、若いころはジャズトランペット奏者を目指していた人。
永浦亜哉子(鈴木京香)
モネの母。元教員で、震災の日は勤め先の小学校にいた。
永浦未知(蒔田彩珠)
モネの2歳下の妹。愛称はみーちゃん。水産の道へ進む。
永浦龍己(藤竜也)
モネの祖父。気仙沼で牡蠣の養殖「永浦水産」を営む。
永浦雅代(竹下景子)
モネの祖母。すでに亡くなっているが、語り手として全編に寄り添う。

相関図を見るときに押さえてほしいのは、この5人が震災の日にバラバラの場所にいたことです。
モネは父と仙台、母は勤め先の小学校、未知は島。
同じ家族なのに、あの日に見たものが全員違います。
そして全員が、8年ものあいだそれを口にできませんでした。

線でつながっているのに、その線の上を言葉が通っていない。
それがこの家族です。

清原果耶さんは映画「片思い世界」「護られなかった者たちへ」に出演しています。

幼なじみ4人とその家族

金管楽器を演奏する人(イメージ)

モネの同級生は4人います。
及川亮(永瀬廉)、野村明日美(恒松祐里)、後藤三生(前田航基)、早坂悠人(髙田彪我)。
愛称はそれぞれ、りょーちん、スーちゃん、みつお、ゆうとくんです。
全員がモネに誘われて、中学で吹奏楽部に入りました。

物語のいちばん深い溝

  • 4人は卒業コンサートの練習中に被災している
  • モネだけがその場にいなかった
  • 高校受験の合格発表で仙台に行っていたから

亮の父は漁師の及川新次(浅野忠信)、母の美波(坂井真紀)は震災で行方不明になります。
美波の実母である横山フミエ(草村礼子)は、娘の死亡届を出すよう新次に頼む役どころ。
三生の父は星明寺の住職・後藤秀水(千葉哲也)で、寺を継ぐか迷う息子を黙って見守り続けます。

登米と東京で出会う人たち

都会の交差点を歩く人々(イメージ)

登米編で出会うのが、下宿先の主である新田サヤカ(夏木マリ)と、診療所に通ってくる医師の菅波光太朗(坂口健太郎)。
森林組合では佐々木翔洋(浜野謙太)と川久保博史(でんでん)が、都会から来たモネを受け入れます。
そこへ現れるのが気象キャスターの朝岡覚(西島秀俊)でした。
モネが気象予報士を目指すきっかけは、この人が作ります。

東京編は登場人物がぐっと増えます。
モネが入る気象情報会社ウェザーエキスパーツの社長が安西和将(井上順)、同僚に内田衛(清水尋也)と野坂碧(森田望智)。
テレビ局側にはデスクの高村沙都子(高岡早紀)と記者の沢渡公平(玉置玲央)がいて、報道の現場の慌ただしさを作ります。
モネと明日美が暮らす銭湯の汐見湯は、大家の井上菜津(マイコ)と祖父の小倉肇(沼田爆)が切り盛りしています。
神野マリアンナ莉子(今田美桜)はモネの同期、鮫島祐希(菅原小春)はパラアスリートとして登場しました。

内野聖陽さんと西島秀俊さんが同じ作品にいる
これは放送当時、「きのう何食べた?」のシロさんとケンジを思い出した人が多かった組み合わせでした。
ふたりが直接向き合う場面はほとんどないのですが、それでもSNSはざわついていたのを覚えています。

西島秀俊さんは真犯人フラグで主役を演じています。

気仙沼に戻ってからは、市役所はまらいん課の遠藤克敏(山寺宏一)、コミュニティFM代表の小山繁樹(佃典彦)、居酒屋を営む高橋美佳子(山口紗弥加)が中心になります。
学生の水野一花(茅島みずき)、漁協組合長の太田滋郎(菅原大吉)、亜哉子の教え子だった石井あかり(伊東蒼)、BRTの運転手(渡部ギュウ)も、この気仙沼編で顔を出しました。
モネが考えた気象予報のマスコット、コサメちゃんが生まれるのもこのころです。

モネの子役は池村碧彩たち

森の中を歩く子ども(イメージ)

幼いころのモネを演じた子役は4人います。
2歳のモネが池村碧彩さん、幼稚園のころが吉田帆乃華さん、小学2年生が池村咲良さん、小学校高学年が櫻井歌織さんでした。

なかでも気になる方が多いのが池村碧彩さんです。
2歳という役でありながら、龍己に手を引かれて山を歩く場面が回想で何度も使われるため、顔が記憶に残った人が多いのだと思います。

これだけの人数が出ていながら、誰ひとり「いい人」だけでは終わりません。
そのなかでも特に話題をさらった俳優たちを、次に見ていきましょう。

話題になった俳優と役どころ

清水尋也が演じたマモちゃん

ノートパソコンでデータを見る手元(イメージ)

清水尋也さんが演じたのは、気象情報会社ウェザーエキスパーツの社員、内田衛です。
モネにとって、いちばん歳の近い先輩でした。

登場したときの内田は、冴えない青年として描かれます。
ところが中身は、気象予報士試験に一発で合格した秀才でした。
自分が花粉症に苦しんでいることから、花粉対策アプリの実用化を目指しています。
データを読む力では社内でも抜きん出ていて、東京に出たモネが最初にぶつかる壁がこの人です。

愛称はマモちゃん
明日美に服選びを手伝われたのをきっかけに見た目が変わり、ふたりが恋仲になっていく流れは、東京編でいちばん軽やかな部分でした。
朝ドラで清水尋也さんを初めて知った、という人がとても多い役です。

今田美桜と森田望智の東京編

夜の都会のビル群(イメージ)

今田美桜さんの役は、神野マリアンナ莉子。
朝岡が気象キャスターを務める朝の報道番組で、中継コーナーを担当する若手気象予報士です。
海外にルーツがあるという設定から、この名前になりました。

仕事中はいつもにこやかにしています。
けれど内側では、いずれ報道キャスターになりたいという野心を隠していました。
気仙沼の幼なじみたちとはまったく違う空気を東京編に持ち込む人物で、モネが戸惑う理由の半分はこの莉子です。

今田美桜さんは2026年夏ドラマのクロスロード ~救命救急の約束でテレビ朝日ドラマの初主演をつとめています。

森田望智さんが演じた野坂碧も、同じウェザーエキスパーツの気象予報士でした。
防災に興味があると語り、山の力で洪水を防ぐ方法を研究しています。
登米の山と気仙沼の海はつながっている。
この作品の骨格に、後半で理屈のほうから答えを出す役どころでもありました。

ふたりとも、これが朝ドラ初出演です。
今の活躍を知ったうえで見ると、印象がかなり変わります。

永瀬廉のりょーちんが刺さる

及川亮を演じたのが永瀬廉さんです。
りょーちんは震災で母を亡くし、父の新次は酒に溺れました。
高校を出て漁師になり、父とも別々に暮らし、他人と深く関わらないようになっていきます。

自分もいつか父のようになるのが怖い。
その怖さを、りょーちんは一度も言葉にしません。

だから、表情だけで見せるしかないんです。
永瀬廉さんの表情が、本当に胸を苦しくします!

その演技が限界まで振り切れるのが、第15週から第16週でした。

まわりの期待に押しつぶされそうになった亮は、百音との電話でこぼします。
俺もう全部やめてえわ
誰にも言えなかった一言でした。

見かねた百音と明日美が休ませようとするのですが、亮は新宿のバスターミナルにいました。
連れ出した先で三生と悠人が待ち構えている場面は、この重い週のなかで唯一ゆるむところです。

そして第79回。
コインランドリーで、亮が百音を引き寄せます。
分かってんでしょ、と。
百音は、りょーちんのことをかわいそうとは絶対に思いたくない、と返しました。
応えられない気持ちに応えるほうが、もっと冷たくて無責任だから。
そのやりとりを、未知が陰で聞いています。

亮が自分の恐れを口に出すのは、このときが初めてでした。
放送直後のSNSは、胸が苦しい、切なすぎる、で埋まります。
私も同じでした。
いつも言葉を飲み込む人が、たった一度だけ言葉を選んだ瞬間だったからだと思います。

しかも、その翌回です。
菅波が百音を抱きしめて、わかりたいと思っていると告げるのは、同じ第16週の第80話でした。
断られた側と、受け止められた側。
この2つを続けて並べてきたのは、たぶん意図的でしょう。

りょーちんは未知にだけは態度がやわらぎます
ただ、それも一線を引いたままのやわらかさでした。
その線がどこで消えるのかを見届けることが、後半のもうひとつの軸になっています。

坂口健太郎の菅波先生

診察室に置かれた聴診器(イメージ)

菅波光太朗(坂口健太郎)は、登米の診療所へ東京から通ってくる医師です。
初対面のモネには、無愛想を通り越して失礼なくらいの態度をとります。

その菅波が、第80話でモネを抱きしめてこう言いました。

この作品を象徴する一言

あなたの痛みは、僕にはわかりません。でも、わかりたいと思っています

わかるよ、とは言わなかった。
そこがこの人でした。
この一言が、作品そのものの答えになっています。

放送当時、SNSでは俺たちの菅波と呼ばれていました。
甘い言葉をほとんど口にしないのに、なぜか信頼できてしまう。
菅波先生の人気は、この不器用さから来ています。

高杉真宙の降板と代役の噂

誰も座っていない椅子(イメージ)

高杉真宙さんは2020年11月、「おかえりモネ」への出演を自ら辞退しました。
不祥事でも体調不良でもなく、本人の意思による降板です。
朝ドラの歴史のなかでも異例のことで、制作側も驚いたと伝えられています。

辞退が役名の発表前だったため、誰の代役という公式発表はありません。年齢的に内田衛だったのではないかと言われていますが、推測の域を出ない話です。

この人たちの顔と声を、まずは映像で確かめてみてください。

主題歌なないろと音楽の話

BUMP OF CHICKENのなないろ

引用:BUMP OF CHICKEN YouTubeチャンネル

主題歌は、BUMP OF CHICKENの「なないろ」です。
放送開始の翌日にあたる2021年5月18日、配信リリースされました。

この曲には、はっきりした励ましがありません。
声を張り上げる場面もなければ、盛り上がるサビで背中を押してくることもない。
静かな声のまま、朝が来ることだけを歌います。

言葉にできない感情を抱えたまま毎朝を迎えるモネに、これ以上合う曲はなかったと思います。
ドラマが始まる前の90秒で、その日の空気がもう決まっていました。

歌詞が変わったと言われる訳

ヘッドホンで音楽を聴く様子(イメージ)

主題歌の歌詞が変わった、という検索が一定数あります。
調べたかぎり、放送期間中に歌詞そのものが差し替えられた事実は見当たりませんでした。

そう感じる理由は、放送で流れていたのが編集された一部分だけだからだと思います。
フルサイズを配信で聴くと、毎朝耳になじんでいた部分の前後に、まったく違う言葉が並んでいます。
知っているはずの曲の全体像を初めて聴いたとき、別の歌のように感じる。
変わったという感覚は、そこから来ているのではないでしょうか。

主題歌が嫌いという声の正体

窓から差し込む朝の光(イメージ)

「主題歌 嫌い」という方もわずかに見られます。
これは曲の出来を疑う声ではなく、朝の15分という枠との相性の話でした。

なないろは、テンポの速い曲ではありません。
毎朝、ささやくような声から始まります。
明るく1日を始めたい人にとって、その入り方は重かった。
そういう感想が放送当時からありました。

私はむしろ、この静けさに助けられた側です。
朝から元気を要求してこない主題歌は、なかなかありません。

高木正勝の劇伴と映像美

ピアノの鍵盤(イメージ)

劇伴を手がけたのは高木正勝さんです。
ピアノを中心にした音で、サントラは4枚出ています。
Ann Sallyさんが歌う「おかえり」も、この作品のために作られました。

そしてオープニング映像です。
画面いっぱいに揺れるあの大きな布は、CGではありません。
気仙沼港で、地元の人たちが実際に大きな布を持って走り、その様子を撮影したものです。
布のデザインはYUKI FUJISAWAさんが担当しました。

毎朝あの映像を見るためだけに起きていた、という人がいるのもわかります。
モネたちが中学の吹奏楽部で音を合わせる場面と、この布の映像は、どこか同じところから来ている気がします。

サントラだけを聴いても、あの朝の空気は戻ってきません。
映像と一緒に流れてはじめて効く音楽でした。

「おかえりモネ」の挿入歌はレコチョクから!

最終回とその後の答え合わせ

モネと菅波は結婚したのか

穏やかな海と朝の光(イメージ)

先に答えを書きます。
結婚する場面は、最終回まで描かれません。

菅波はモネに、結婚したいという意志をはっきり伝えています。
それでもふたりは、まず自分の仕事に向き合う道を選びました。
菅波は医師として、モネは気仙沼で気象予報士として。
そして2年半、離れて暮らします。

「菅波先生 別れる」で検索する人が多いのですが、別れてはいません。
選んだのは距離であって、終わりではなかった。
ここを取り違えると、最終回の意味が変わってしまいます。

2021年10月29日に放送された第120回
未知の大学進学を家族で祝い、モネはあの日からずっと開けられなかったサックスのケースをようやく開けます。
2月、亮は自分の船で海に出ました。
耕治と龍己も、それぞれの海へ向かいます。

そして数年後。
仕事の形が見えてきた海を眺めているモネの前に、菅波が突然現れます。
2年半ぶりの再会でした。
ふたりが黙って抱き合うところで、この物語は終わります。

結婚したかどうかは、最後まで教えてくれません。
そういう終わり方をする朝ドラでした。

みーちゃんとりょーちんの答え

海面に浮かぶ養殖の設備(イメージ)

未知は、子どものころからずっと亮が好きでした。
姉が東京へ行ったあと、苦しい状況にある亮のそばに居続けることを自分で決めます。

亮のほうは、長いあいだ一線を引いていました。
母を失い、父が壊れていく姿を見て、自分もいつかそうなると思っていたからです。
その線が消えるのは、父の新次と向き合ったあとでした。
未知がずっと抱えてきた苦しさを受け止め、力になると誓います。

未知自身も、この間に自分の道を見つけていました。
水産高校を出て県の職員になり、高い水温に強いワカメの品種の研究が評価されて、東京の大学教授から誘われます。
最終回で家族が祝っていたのは、その進学です。

姉の物語の陰にいた妹が、最後は自分の名前で選んでいる。
この作品でいちばん静かに報われたのは、未知だったと思います。

津波見てないもんねの意味

静かな朝の海(イメージ)

この作品を語るとき、必ず出てくる台詞があります。
第20話で、未知が姉のモネに向かって言った言葉です。

登米へ発つ支度をしているモネの荷物から、未知が気象予報士の本を見つけます。
自分のせいで姉が出ていくのかと問う未知に、モネはうまく答えられません。
そのとき未知の口から出たのが、戻れるなんてよく簡単に言えるね、という言葉でした。
お姉ちゃん、津波見てないもんね。

モネがその後8年ものあいだ抱え続ける罪悪感は、ここから始まります。

長いこと視聴者は、これを妹の嫉妬や八つ当たりだと思って見ていました。
違いました。
未知はあの日、祖母の雅代を避難させようとして、動こうとしない祖母を置いてひとりで逃げています。
姉を責めていたのではなく、自分を責め続けていた。
それを打ち明けるまでに、8年かかりました。

同じ場所で同じ日を過ごしても、見たものが違えば痛みは共有できない。
どんなに時間をかけても届かない場所がある。
この作品は、それを最後までごまかしませんでした。

忘れられない名言とセリフ

ケースに収められた管楽器(イメージ)

サヤカがモネに向けて、役に立たなくてもいいと言い放つ場面があります。
誰かの役に立ちたいと願う18歳に、そんなものはなくてもいいのだと先に伝えてしまう。
この作品がどこへ向かうのかは、ここでもう決まっていました。

そして先ほど触れた菅波の言葉。
わからない、と認めたうえで、わかりたいと言った。
このふたつが並んだとき、この作品が何を言おうとしていたのかがはっきりします。

台詞のないところにも、忘れられない場面があります。
モネがサックスのケースを開ける、あの数秒です
音楽をあきらめた日から10年ぶりに、彼女は自分のために蓋を開けました。

文字で読むと、たぶん3割も伝わっていません。
15分ずつ積み上げてきた時間があって、はじめて効く場面ばかりです。
そこだけは、映像で受け取ってほしいと思います。

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賛否が割れた理由を考える

つまらない暗いと言われた訳

ソファでくつろぐ人(イメージ)

この作品を途中でやめた人の理由は、だいたい共通しています。
何も起きないからです。

事件が起きません。
悪人も出てきません。
誰かが倒れて家族が駆けつけるような、朝ドラらしい山場もほとんど用意されていない。
代わりに、登場人物がうまく言葉にできない感情を、何週にもわたって抱え続けます。

イライラするという感想の正体も、おそらくここでしょう。
モネが何に苦しんでいるのか、視聴者にも長いあいだ説明されません。
はっきり言ってくれれば済むのに、という気持ちが少しずつ積もっていきます。

朝の8時に、答えの出ない話を15分見る。
これがしんどいと感じた人がいたのは、当然だと思います。

ポエムが多いという批判

ノートに書き込む手元(イメージ)

もう一段きつい批判もありました。
台詞が抽象的すぎる、いわゆるポエムだという指摘です。

登場人物が、詩のような言い回しで心情を語る場面がたびたび出てきます。
それが物語のつじつまを合わせるために使われていると読まれたとき、台詞から説得力が消えてしまう。
批判している人たちは、そこを突いていました。

  • 土曜のダイジェストだと、詩的な台詞が削られて話が繋がらない
  • 養殖の勉強をしていると口にする場面はあるのに、その姿は一度も映らない
  • 気象がテーマの割に、気象そのものの描き込みが薄い

コロナ禍のさなかの撮影で、制作が思うように進まなかった影響もあったのだろうと思います。

それでも名作と呼ばれる理由

木々のあいだから差し込む光(イメージ)

それでもこの作品は、放送が終わってから評価が上がっていきました。

見方が変わるきっかけは、これを気象予報士の成長物語として見るのをやめたときです。
モネをずっと縛っていたのは、誰かの役に立たなければ自分がここにいる意味がない、という考え方でした。
120回かけて描かれたのは、そこから降りるまでの話です。

もうひとつは、わかりあえなさを最後まで手放さなかったことです。
どれだけ時間をかけても届かない痛みがある。
それでも、わかりたいと思い続けることには意味がある。
この2つを同時に成り立たせるには、15分を120回積み上げるしかなかったはずです。

向いていないのは、毎朝すっきりしたい人。
向いているのは、自分は何もできなかったという気持ちを、どこかに抱えたまま生きている人です。
そういう人には、たぶん一生残る作品になります。

まずは1週目の5回だけ見て、自分に合うかどうかを確かめてみてください。

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ロケ地と聖地巡礼ガイド

気仙沼と大島の撮影場所

モネが育った亀島のモデルは、気仙沼湾に浮かぶ大島です。
本土とを結ぶ橋が架かる前後の島の空気が、そのまま画面に残っています。

祖父の龍己が営む永浦水産の外観に使われたのは、ヤマヨ食堂でした。
昭和のはじめから90年以上、牡蠣の養殖を続けてきたヤマヨ水産のお店で、大島瀬戸の海を眺めながら牡蠣料理が食べられます。

田中浜は、モネたちが初日の出を見た浜です。
帰郷したあと、祖母の雅代を送る盆の場面もここで撮られました。

登米市のサヤカさんの家

サヤカの家として映っていたのは、登米市の寺池園です。
使われたのは外観だけでした。

もうひとつ外せないのが森舞台。
300年近い歴史を持つ登米能の舞台で、1996年に開かれた場所です。
山の緑に囲まれた木の舞台は、この作品の登米編の空気そのものでした。

汐見湯と東京のロケ地

モネと明日美が暮らした銭湯の汐見湯は、東京都大田区の明神湯です。
築60年を超えるレトロな銭湯で、映画やドラマ、CMの撮影に何度も使われてきました。

気仙沼、登米、東京。
この3つを回る聖地巡礼は、そのままモネがたどった道をなぞることになります。
気仙沼にはドラマにちなんだイベントや展示が続いてきた時期もあるので、行く前に観光サイトを見ておくと拾えるものが増えます。

場所を確かめてから見返すと、同じ画面がまったく違って見えます。

おかえりモネの配信と再放送

再放送は今どうなっている

テレビの前で過ごす時間(イメージ)

2026年8月の時点で、「おかえりモネ」の再放送は予定されていません。

NHK総合の朝ドラ再放送枠は2025年12月から「マッサン」が入り、BSの枠は2026年4月20日から「ひまわり」に切り替わりました。
再放送 2025で検索していた方には申し訳ないのですが、待っていた期間に放送はなかったことになります。

朝ドラの再放送枠は、年に数本しか回ってきません。
2021年の作品にもう一度順番が来るのがいつになるかは、誰にも読めない状況です。

放送当時はXで実況しながら見るのが毎朝の楽しみだった、という人も多いはずです。
あのリアルタイムの感じは戻ってきません。
その代わり配信なら、誰にも合わせずに自分のペースで進められます。

全120回を最も安く見る方法

タブレットで動画を見る様子(イメージ)

全120回は、NHKオンデマンドで配信されています。
見る方法は3つあって、支払う金額がかなり変わります。

単話購入(1話110円)
120回すべてそろえると13,200円。通しで見る人には向きません。
NHKまるごと見放題パック(月額990円)
1か月あれば120回は十分に見終わる本数です。
U-NEXT経由(いちばん安い)
31日間の無料トライアルと、新規登録でもらえる1,000円分のポイント。このポイントで990円のパックを買えば、追加の支払いなしで全120回を見られます。

Amazonプライム経由という道もあります。
Prime VideoにもNHKオンデマンドのチャンネルがあり、こちらも月額990円です。
すでにプライム会員なら、そのぶん手続きは少なくて済みます。

1回15分の朝ドラなので、1日に4回見れば1時間。
そのペースなら、ちょうど1か月で最終回にたどり着きます。
通勤の行き帰りだけでも足りる計算です。

まずは無料期間のあいだに、1週目の5回を見てみてください。

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NHKプラスと見逃し配信

スマートフォンで動画を再生する手元(イメージ)

NHKプラスで見られないか、と考える人もいます。
NHKプラスは放送中の番組を対象にした見逃し配信で、放送から1週間が視聴期限です。

「おかえりモネ」は現在放送されていないため、NHKプラスの対象には入っていません。
見逃し配信という言葉で探している場合も、行き先はNHKオンデマンドになります。

DVDとBlu-rayと関連書籍

手元に残しておきたい人には、完全版のDVD-BOXとブルーレイBOXがあります。
どちらも全3巻で、最終巻は2022年2月25日に発売されました。
3巻をまとめたセットも出ています。

書籍だと、物語を文章で追えるノベライズと、写真や資料を収めたメモリアルブックがあります。
ロケ地を回る前に持っていくなら、メモリアルブックのほうが役に立ちます。

配信で見て、気に入ったら手元に残す。
この順番がいちばん失敗しません。

おかえりモネのよくある質問

おかえりモネは実話ですか。原作はありますか。

特定の実話をもとにした作品ではなく、安達奈緒子さんのオリジナル脚本です。
原作小説もありません。
ただし祖父の龍己には、気仙沼で「森は海の恋人」運動を続けた畠山重篤さんというモデルがいます。

全部で何話ありますか。

全120回、1回15分です。
総集編を探している人もいますが、この作品は積み重ねで効いてくるので、通しで見たほうが確実に届きます。
1日4回のペースなら1か月で見終わります。

震災の描写はつらいですか。

津波そのものの映像は、ほとんど出てきません。
描かれるのは、あの日のあとを生きてきた人たちの10年です。
直接的な描写が苦手な方でも見られます。

モネという愛称の由来は何ですか。

本名は永浦百音です。
妹の未知が「モモネネエちゃん」を縮めて呼んだのが始まりでした。
画家のモネとは関係ありません。

どこまで見れば面白くなりますか。

第4週あたりまで見ると、この作品が何を描こうとしているかがはっきりします。
そこまでは静かなので、合うかどうかの判断は第4週を目安にしてみてください。

舞台になった島は実在しますか。

モネが育った亀島は架空の島です。
モデルは気仙沼湾に浮かぶ大島で、撮影も大島を中心に行われました。

続編やスピンオフはありますか。

2026年8月の時点で、続編やスピンオフの発表はありません。

まとめ

このタイトルの「おかえり」は、誰が誰に言っている言葉なのか。
見る前は、故郷の人がモネに言う言葉だと思っていました。

見終わったあとに思うのは、たぶん逆だということです。
役に立たなければここにいてはいけない。
そう思い込んでいた人が、そう思わなくていい場所に戻ってくる。
おかえりと言われていたのは、モネが途中で手放してしまった自分自身のほうでした。

何もできなかった。
その気持ちを抱えたまま何年も過ごしてきた人にとって、この120回は他人事に見えません。

再放送を待っている時間は、たぶんもったいないです。
全120回はNHKオンデマンドで配信中で、U-NEXTの無料期間を使えば1か月で最後までたどり着けます。

明日の朝から、15分ずつ。
それだけの時間で、あの言葉に会いに行けます。

\明日の朝から15分ずつ。U-NEXTでNHKまるごと見放題/

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