こんにちは、かしゅーです。
今回は私が双極性障害になるまでの経緯、その中でも「1回目の休職」について詳しくお話ししていきます。
この記事を通じて、
- 自分が精神疾患になる可能性はないか
- 精神疾患になったらどういう生活になるのか
- 休職や退職の実情とはどんなものか
といったことを、少しでもリアルにイメージしていただければと思います。
最初の診断は「うつ病」だった
私が初めてメンタルクリニックを受診したのは、心身の不調が限界に達したときでした。診断は「うつ病」。抗うつ薬であるサインバルタを処方されましたが、効果は感じられませんでした。
2016年頃になると、仕事から帰宅しても何もできなくなり、休日は一日中ベッドから出られない状態に。もともとは自炊をしていたのですが、やる気を失い、食事はコンビニ弁当やスーパーのお惣菜ばかり。片付けもできなくなり、部屋はゴミで溢れていきました。
「うつ病になるとお風呂に入れなくなる」という話は有名ですが、まさにその通りでした。湯船につかる気力などなく、シャワーを浴びるのが精一杯。そんな生活が当たり前になっていきました。
さらに逃避思考が強くなり、無意識に車を運転して遠くへ行こうとしてしまうこともありました。仕事中にも突然涙が止まらなくなり、自分を責め続ける日々。遅刻や早退、欠勤が増え、周囲にも迷惑をかける状態が続きました。
休職という決断、しかし回復は遠く…
そんな中、2017年3月。ついに会社でパニックを起こしてしまい、休職することになりました。
休職中も病院に通い続けましたが、症状はなかなか改善しませんでした。生活はさらに乱れ、食事はコンビニ弁当と500mlのチューハイ2本。酔ったまま眠りに落ちるという日々が続きました。
この頃から「双極性障害」の特徴でもある行動が出始めます。突然大金を使ってしまったり、感情のコントロールができず服を破いてしまったり。希死念慮も強まり、お風呂場で自ら命を絶とうと試みることさえありました。
休職中でさえ、上司への定期連絡を強要されており、それが大きなストレス源に。次第に耐えきれなくなり、総務の方に連絡を切り替えてもらいました。ですが心身の限界は近づき、2017年9月頃、私はついに退職を決意します。
パワハラ上司との対立、そして退職
当時の職場では、パワハラをしていた上司に対して何の処分もありませんでした。その事実がどうしても許せず、総務に文句を言うようになりました。今思えば、その怒りを紙に書き出し総務に突きつけたことが、自分の気持ちを整理する大きなきっかけになりました。
同年12月、退職の際に会社へ伝えた言葉があります。
「私のような人をこれ以上生まないでください。上司をなんとかしてほしい」
これが、当時の私の精一杯の訴えでした。
休職から学んだこと
ここで、1回目の休職を振り返っての学びを共有します。
まず大切なのは「休むときは徹底的に休むこと」。私は休職中も会社のことを考え続け、後悔や怒りにとらわれていました。それでは心が休まるはずがありません。
また、生活リズムを整えることの重要性も痛感しました。
- 自炊をして栄養を取る
- 毎日お風呂に入り清潔を保つ
- 掃除をして部屋を整える
- 睡眠のリズムを安定させる
こうした基本的なことができないまま、ただ一日中眠って過ごしてしまいました。今振り返ると、この状態から抜け出してから「復職するか退職するか」を判断するのが理想でした。しかし当時は「上司から逃げたい」という気持ちが先行し、冷静な判断はできませんでした。
無職期間と生活再建
2018年1月、無職期間が始まります。
精神的にはボロボロでしたが、不思議と公的な手続きは自力でこなしていました。厚生年金から国民年金への切り替え、年金の免除申請、失業手当の申請などです。うつ病退職を伝えたことで「特定理由離職者」と認定され、自己都合退職で通常必要な1ヶ月の給付制限がなく、待機期間(7日)のみで失業手当を受給できました。
その後はハローワークに通い、月2回以上の求職活動実績を積むために、DodaやリクナビNEXTといった転職サイトを活用。今でこそ当たり前に使われるサービスですが、精神的に不安定な中で「転職エージェントに助けてもらえる仕組み」は大きな支えになりました。
家族の支えと再出発
両親に病気のことを打ち明けたのは、この頃でした。すぐに「実家に戻っておいで」と言ってくれ、私は地元に帰る決断をしました。実家を頼れない人も多い中、両親が受け入れてくれたことは本当にありがたいことでした。
その後、地元と関東を中心に転職活動を続け、最終的に実家近くの会社に就職することが決まりました。車で1時間ほどの距離。自立に不安があった私は、実家から通うことを選びました。
まとめ:1回目の休職から学べること
今回ご紹介した1回目の休職と退職の経験から、私が強く伝えたいのは次の3点です。
- 休むときは徹底的に会社から離れること
- 生活リズムを整えることが回復の第一歩
- 公的制度や転職サービスを活用することで道は開ける
精神疾患は誰にでも起こり得るものです。特に「自分は大丈夫」と思っている人ほど、気づかないうちに限界を超えてしまうケースがあります。
この記事を読んで、「もし自分が同じ状況になったらどうするか?」を一度考えてみてください。準備をしておくことが、自分や大切な人を守ることにつながります。
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