ドラマ『最愛』(TBS金曜ドラマ・2021年放送)紹介&感想レビュー

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引用: TBS公式 YouTuboo

こんにちは、かしゅーです。

今回は2021年にTBSテレビ系列「金曜ドラマ」で放送された話題作『最愛』をご紹介します。
この作品は小説や漫画を原作にしたものではなく、完全オリジナル脚本のサスペンス・ラブストーリーです。

制作陣は過去に湊かなえさん原作のドラマ

  • 『夜行観覧車』(2013年)
  • 『Nのために』(2014年)
  • 『リバース』(2017年)

などを手掛けたチームが再結集して制作。サスペンスの緊張感と人間ドラマの深みが融合した、まさに「金曜ドラマ」の王道を継ぐ作品です。私はこの中でも特に『Nのために』が大好きなので、本作も放送前からとても楽しみにしていました。

それでは、まずはドラマのストーリーを追いながら『最愛』の魅力を紹介し、その後に私自身の感想や見どころをお伝えします。

最愛
総合評価
( 5 )

目次

出演者一覧

  • 朝宮梨央/真田梨央:吉高由里子(アミューズ)
  • 宮崎大輝:松下洸平(キューブ)
  • 加瀬賢一郎:井浦新(テンカラット)
  • 朝宮優(幼少期):柊木陽太
  • その他、津田健次郎、田中みな実、高橋文哉など豪華キャスト
  • 吉高由里子さんの透明感と芯の強さ
  • 松下洸平さんの誠実で温かい演技
  • 井浦新さんの存在感

キャスティングだけでも「これは期待できる」と思わせてくれます。


【ストーリー紹介】

2006年 白川郷・高校時代の梨央

最初の舞台は2006年、岐阜県の白川郷。高校生の梨央は、大学寮夫である父・達雄を支えながら暮らしています。彼女には事故による記憶障害を抱えた異母弟・優がいて、梨央はその事故を自分のせいだと背負い込んでいました。

陸上部の合宿を手伝う梨央と、陸上部員の宮崎大輝は心を通わせ、互いに惹かれ合っていきます。青春の温かさが描かれる一方で、梨央の夢は「優の病気を治す薬を作ること」。そのひたむきさに胸を打たれます。

白川郷の景色が印象的だね

かしゅー

ドラマを観ているとその土地に行ってみたいと思うときが多々あります。

ところが、運命を大きく変える事件が起こります。


寮での事件

陸上部が飲み会をしていた夜、外部からやってきた渡辺康介という青年が寮に現れます。康介は梨央のもとを訪れ、会話の最中に彼女に睡眠薬を盛ります
「同じ化合物が、人を救うことも、人を壊すこともある」——康介の言葉は後々まで響く印象的なセリフです。

ドラマみたいに睡眠薬を飲むと、すぐ眠ってしまうの?

かしゅー

実際にはバタッと倒れるように眠ることはないです。ただ疲れていたりすると、意識が朦朧とすることはあります。

気を失った梨央が目を覚ますと、隣には弟の優が眠っており、自分の手には血がついていました。何が起きたのか、梨央には記憶がありません。疲れ切った様子で戻ってきた父・達雄の態度もどこか不自然で、真実は闇の中。

翌日、受験会場に向かう前に血痕を見つける梨央。何かが隠されているのは明らかでした。


父の死と喪失感

その直後、達雄はくも膜下出血で急死します。娘を守ろうとしていたのか、それとも別の真実があったのか…。梨央は悲しみの中で、血に染まった自分の服を発見。恐怖に駆られた彼女はその服を焼き捨てます。

サスペンスな展開が始まっているね。

かしゅー

『最愛』はどちらかというと「古畑任三郎」方式で、ある程度視聴者に最初から事件の概要が伝わるように展開します。

葬儀では母の会社「真田ウェルネス」の弁護士である加瀬賢一郎が登場。冷静沈着に見える加瀬ですが、散らかったカバンの中身から人間らしさが垣間見え、印象に残ります。


宮崎との関係

父の死、弟の病気、自分が犯したかもしれない罪。その重圧に押しつぶされそうになった梨央は、宮崎の前で泣き崩れます。このシーンは感情のすべてを吐き出すようで、とても印象的でした。

その後、梨央は東京に移り住み、母の会社である「真田ウェルネス」と深く関わっていくことになります。


2021年 現代へ

時は流れ2021年。池から渡辺康介の父・渡辺昭の遺体が発見されます
一方で康介の遺体も見つかり、その近くからは梨央がかつて宮崎からもらったお守りが発見されていました。

刑事となった宮崎は、捜査の過程で「真田ウェルネス」社長となった梨央と再会。彼女は「はじめまして」と言うのですが、そこには過去の重い秘密が横たわっています。

物語はここからサスペンス色を強め、ラブストーリーと謎解きが複雑に絡み合いながら進んでいきます。

2021年になってからの梨央は非常にきれいな女性というイメージだね。

かしゅー

吉高由里子さんはカラッとした明るさを持つ役柄が多い印象ですが、今回は芯の強い女性という雰囲気を感じます。


【個人の感想・見どころ】

『最愛』の魅力は、サスペンスとしての緊張感と、人間ドラマとしての温かさが共存しているところです。

吉高由里子さんの存在感

梨央というキャラクターは明るさと陰を同時に抱えており、その両面を吉高さんが自然に演じています。彼女が笑うと画面が華やぎ、涙を流すとこちらまで胸が締めつけられる。まさに適役でした。

松下洸平さんとの関係性

梨央と宮崎は両思いでありながら、過去の出来事と立場の違いが2人を引き裂きます。「もし別の人生を歩んでいたら…」という切なさが視聴者の心を揺さぶります。

サスペンス演出の巧みさ

黒い箱が閉じる・開く演出は秀逸。秘密が隠されているときは箱が閉じ、核心に迫るときには箱が開く。視覚的にも「謎が明かされる瞬間」を観客に意識させてくれます。

家族愛と喪失

梨央と弟・優の絆は、サスペンスの冷たさの中に温かさを添えています。「家族を守りたい」という梨央の願いは、視聴者誰もが共感できるものでした。

音楽と雰囲気作り

主題歌は宇多田ヒカルさんの「君に夢中」。大人の恋愛や秘密を描くこのドラマにピッタリの色気と切なさがあり、エンディングにまた次回を観たいと思わせてくれます。

宇多田ヒカルさんは年代だから、聞き入っちゃうね。

かしゅー

2025年現在も精力的に音楽活動をされていますね。


【まとめ】

『最愛』はただのサスペンスではなく、「愛する人を守るために人はどこまでできるのか」というテーマを問いかける物語です。過去と現在が交錯し、ラブストーリーとミステリーが同時進行するため、一度見始めると止まらなくなります。

  • 吉高由里子さんの熱演
  • 松下洸平さんとの切ない関係
  • 井浦新さんの存在感
  • サスペンスとしてのドキドキ感

すべてが高いレベルで融合した名作です。

もしまだ見ていない方は、ぜひチェックしてみてください。配信サービスでも視聴可能ですので、週末に一気見するのもおすすめです。

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