かしゅーこんにちは、かしゅーです。



今回は、2011年に最終回視聴率40.0%を記録したドラマ「家政婦のミタ」を紹介していきます。
「承知しました」。
抑揚のない声でそう答え、頼まれたことは何でもやってしまう家政婦がいました。
2011年、日本中が水曜の夜にテレビの前へ集まったドラマ「家政婦のミタ」です。
あの無表情の三田灯は、なぜ一度も笑わなかったのか。
最終回で見せた笑顔には、どんな意味があったのか。
この記事では、全11話のあらすじと最終回の結末を、ネタバレありでたどります。
ミタが笑わなくなった壮絶な過去や、再放送されない理由、続編の噂まで順番に整理しました。
まだ見ていない人のために、前半はネタバレなしのあらすじから始めています。
家政婦のミタは、Huluで全話見放題配信中です。
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配信の詳細は記事の後半にまとめたので、まずはどんなドラマだったのかから振り返っていきましょう。
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- 家政婦のミタの放送日・視聴率・主題歌などの基本情報
- ネタバレなしのあらすじとキャスト・相関図
- 1話から最終回までの全話ネタバレ
- ミタが笑わなくなった壮絶な過去と、最後の笑顔の意味
- 再放送や続編がない理由と、今どこで見られるか
- 何を命じられても「承知しました」と返す三田の怖さに、1話から目が離せなくなります
- 母を失った4人の子どもたちが、少しずつ本音をぶつけ合う姿に胸が詰まります
- 8話で明かされる三田の過去を知ると、それまでの無表情がまったく違って見えます
- 最終回の食卓で三田が見せる笑顔は、全11話を見届けた人だけが受け取れるご褒美です
- 斉藤和義さんの「やさしくなりたい」が流れるたびに、阿須田家の叫びが聞こえてきます
家政婦のミタはどんなドラマ?
家政婦のミタは、母親を亡くしてバラバラになった家族のもとに、感情を見せない家政婦がやってくるホームドラマです。
家政婦の三田灯は、どんな命令にも「承知しました」と従います。
それが家事でも、人を傷つける頼みごとでも、です。
この危うさが、家族が隠していた本音を次々にあぶり出していきます。
放送日・脚本など基本データ

放送は2011年10月12日から12月21日まで。
日本テレビの水曜ドラマ枠で、毎週水曜の夜10時から全11話が放送されました。
何年前の作品かというと、今年でちょうど15年前になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送期間 | 2011年10月12日〜12月21日 |
| テレビ局 | 日本テレビ系(水曜22時) |
| 話数 | 全11話 |
| 脚本 | 遊川和彦 |
| 主演 | 松嶋菜々子 |
| 主題歌 | 斉藤和義「やさしくなりたい」 |
原作の小説や漫画はなく、脚本家・遊川和彦さんのオリジナル作品です。
ドラマをもとにした漫画版は、放送から14年後の2025年に初めて登場しました。
遊川さんは、天海祐希さん主演の「女王の教室」も手がけた人でした。
笑わない主人公が周りの人間を揺さぶるという型は、この2作に共通しています。
最終回視聴率40.0%の伝説


このドラマを伝説にしたのは、視聴率の伸び方でした。
初回は19.5%。
回を追うごとに数字が上がり、最終回は40.0%に届きます。
21世紀に放送された日本の連続ドラマで、初めて40%を超えた作品になりました。
最終回の40.0%が最高視聴率で、全11話の平均視聴率は24.7%です。
初回から最終回までに、20.5ポイントも伸びています。
最初から大人気だったのではなく、見た人の口コミで視聴者が雪だるま式に増えていったドラマでした。
翌朝の職場や学校で「昨日のミタ見た?」と話題にのぼる、そんな熱の広がり方をしていたのです。
主題歌は斉藤和義の名曲
主題歌は、斉藤和義さんの「やさしくなりたい」です。
イントロのギターが鳴ると、張りつめていた空気がふっと緩みます。
本編のミタが冷たいぶん、この歌の「やさしくなりたい」という言葉が、阿須田家の子どもたちの叫びのように聞こえてくるんです。
曲名を知らなくても、サビを聞けば「あのドラマの歌だ」と思い出す人は多いのではないでしょうか。
基本情報がそろったところで、次はネタバレなしで物語の入り口を見ていきましょう。
ネタバレなしのあらすじ


阿須田家の母・凪子が、川で亡くなりました。
残されたのは、父の恵一と4人の子どもたちです。
長女の結、長男の翔、次男の海斗、そして末っ子の希衣。
母がいなくなった家は、洗濯物も食器も片づかないまま、少しずつ荒れていきます。
そこへ家政婦紹介所から派遣されてきたのが、三田灯でした。
ダウンジャケットに帽子、手には大きなバッグ。
家事は完璧にこなすのに、表情がまったく動きません。
子どもたちが話しかけても、返ってくるのは決まった言葉だけです。
「承知しました」。
「それは、あなたが決めることです」。
三田は、雇い主の命令なら何でも実行します。
子どもが冗談半分で口にした無茶な頼みも、本気で引き受けてしまう。
その極端さに振り回されるうちに、家族がそれぞれ抱えていた秘密や嘘が表に出てきます。
母はなぜ亡くなったのか。
父は家族に何を隠しているのか。
1話はおよそ1時間、全11話のストーリーです。
重たい空気で始まるドラマですが、三田の次の行動が読めないせいで、気づけば次の話を再生しています。
ここからは、物語を動かす阿須田家の家族と周りの人たちを、キャストと一緒に紹介していきます。
キャストと登場人物・相関図
物語の中心は、三田灯と阿須田家の6人です。
そこに母方の親族、隣の家の主婦、父の不倫相手が絡んできます。
人物同士の関係を相関図のかわりに表でまとめたので、見ながら読み進めてください。
| 役名(キャスト) | 立場 |
|---|---|
| 三田灯(松嶋菜々子) | 阿須田家に派遣された家政婦。36歳 |
| 阿須田恵一(長谷川博己) | 父親。38歳の会社員 |
| 阿須田結(忽那汐里) | 長女。高校2年生 |
| 阿須田翔(中川大志) | 長男。中学2年生 |
| 阿須田海斗(綾部守人) | 次男。小学6年生 |
| 阿須田希衣(本田望結) | 次女。幼稚園の年長 |
| 結城うらら(相武紗季) | 亡くなった凪子の妹。体育教師 |
| 結城義之(平泉成) | 凪子の父。元校長 |
| 皆川真利子(佐藤仁美) | 隣の家の主婦 |
| 風間美枝(野波麻帆) | 恵一の不倫相手 |
| 晴海明美(白川由美) | 三田が所属する家政婦紹介所の所長 |
三田灯と阿須田家の6人
三田灯を演じた松嶋菜々子さんは、それまで明るく華やかな役の印象が強い女優でした。
このドラマでは、全11話のほとんどで表情を動かしません。
瞬きさえ控えたような顔が、かえって画面から目を離せなくさせます。
父親の阿須田恵一を演じたのは、長谷川博己さんです。
妻を亡くしたばかりなのに、子どもたちと向き合おうとしない頼りないお父さんでした。
見ている側がイライラするほどの弱さが、終盤の変化を際立たせます。
子役の顔ぶれは、今見るとかなり豪華です。
長男の翔を演じた中川大志さんは、当時13歳。
末っ子のきいちゃんこと希衣を演じた本田望結さんは、当時7歳でした。
長女の結は忽那汐里さん、次男の海斗は綾部守人さんが演じています。
4人の子どもたちが「今どうしているのか」は、別の記事で詳しく紹介する予定です。
松嶋菜々子さんの旦那さん反町隆史さんの代表作にはGTOがあります。


うららと周りの人たち

阿須田家をかき回すもう一人の存在が、凪子の妹・結城うららです。
演じたのは相武紗季さん。
明るくておせっかいで、空回りばかりするのに、子どもたちのことを本気で心配しています。
重い展開が続くなかで、うららが出てくる場面だけは空気が少し軽くなります。
凪子の父・結城義之は、娘の死をめぐって恵一を激しく責めます。
隣人の皆川真利子は、阿須田家の様子を気にかけている隣の家の主婦です。
恵一の不倫相手・風間美枝の存在は、母の死の真相にもつながっていきます。
登場人物がそろったところで、ここからはネタバレありで、1話から10話までの流れを追っていきます。
1話〜10話の全話ネタバレ
ここから先は、結末に向かう大事な展開まで書いています。
1話ずつ見る楽しみを残したい人は、この見出しを飛ばして「家政婦のミタはどこで見れる?」へ進んでください。
1〜4話 母の死と崩れた家族

1話で三田は、「お母さんに会いたい」と泣く希衣を、母が溺れた川へ連れていきます。
命令を文字どおりに受け取る三田の怖さが、最初のエピソードではっきり示されました。
2話で、恵一は三田にだけ本当のことを打ち明けます。
凪子の死は事故ではなく、自殺でした。
原因は、恵一の不倫です。
同じ回では、いじめに苦しむ次男の海斗が、相手の同級生・古田を懲らしめてほしいと三田に頼みます。
「殺して」とまで口にした海斗に、三田は「承知しました」と返しました。
3話で、ついに長女の結が母の自殺の真相を知ります。
父への怒りを抑えられない結は、不倫を会社にばらしてほしいと三田に頼みます。
4話では、真相を知った子どもたちが家を飛び出しました。
恵一は三田を解雇します。
それでも希衣は自分で三田を雇い直し、お父さんと仲直りさせてほしいと頼みます。
三田が恵一に「娘さんを誘拐しました」と電話をかける場面は、この頼みを叶えるためのものでした。
5〜7話 ミタの命令が家族を変える


5話で、恵一は家を出ていきます。
子ども4人だけの暮らしが始まり、三田は再び雇われました。
バスケ部で孤立した長男の翔は、苛立ちを隣の家にぶつけるよう三田に命じます。
6話では、祖父の義之が4人を養子にすると言い出しました。
さらに結は恋人の拓也に裏切られ、三田に「私を殺して」と頼んでしまいます。
三田はその命令さえ、本気で実行しようとするのです。
命令ひとつで本当に命が消えるかもしれない緊張感は、全11話のなかでも指折りでした。
7話は、希衣のお遊戯会の話です。
主役に選ばれた希衣は、父に見に来てほしいと願います。
仕事でも追い詰められていた恵一は、子どもたちと向き合うことから逃げようとします。
父親としてもう一度立てるかどうか、恵一が試されるのがこの7話です。
8〜10話 明かされるミタの過去

8話で、子どもたちはどうしても三田さんの過去を知りたくなります。
けがで入院した義之と和解するため、結は三田に母・凪子のふりをしてほしいと頼みました。
その夜、希衣からもらったモナカをきっかけに、三田は自分の過去を話し始めます。
夫と息子を亡くしたこと。
そして、なぜ笑わなくなったのか。
中身は、あとの見出しで詳しく書きます。
過去を話し終えた三田は、阿須田家を去りました。
9話で三田が派遣された先は、隣の皆川家です。
子どもたちが「帰ってきて」と頼んでも、三田は冷たく突き放します。
皆川家で「家を燃やして」と命じられた三田は、灯油をかぶり、自分ごと燃えようとしました。
サブタイトルの「炎の中で私を死なせて」は、この場面を指しています。
10話で、三田は阿須田家に戻ってきます。
ところが、亡くなった夫と息子の姿が見えるようになり、三田自身の心が揺れ始めました。
海斗が宿題の「母への感謝状」を書いているのを見て、三田は作文を破り捨ててしまいます。
感情を消していたはずの三田が、初めて抑えきれない何かを見せた瞬間でした。
ここまで読んで、あらすじは頭に入ったと思います。
それでも、三田が灯油をかぶる9話の緊張感や、作文を破る10話の三田の手元は、文字ではどうしても伝えきれません。
阿須田家の4人が三田を取り戻そうとする姿は、映像で見るとまったく別の重さで迫ってきます。
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最終回の結末とミタの笑顔
最終回の11話は、子どもたちのひと言から大きく動きます。
「お母さんになって」。
三田はその頼みにも、いつもと同じ「承知しました」で応えました。
最終回「お母さんになって」


翌日、三田は恵一との婚姻届を用意してきます。
そこから三田は、子どもたちが望んだやさしい母親とは正反対の姿を見せ始めました。
家計も食事も進路も、すべて三田が決める。
凪子の仏壇まで片づけようとする三田に、子どもたちは強く反発します。
三田がわざと厳しい母親を演じた理由は、物語の流れから読み取れます。
子どもたちに、亡くなった凪子を忘れてほしくなかったのでしょう。
そして、三田がいなくても自分たちで決めて生きていけるようになってほしかったのだと思います。
「それはあなたたちが決めることです」という11話のサブタイトルは、この場面のために用意されていたように思えます。
子どもたちは、自分たちの本当の母親は凪子だと答えを出します。
叔母のうららも、三田とぶつかるなかで自分の生き方を決め直していきました。
そして最後の夕食の席です。
恵一は三田に、家政婦として最後の業務命令を出しました。
「笑ってください」。
三田は目に涙をためながら、ぎこちなく口元をゆるめます。
全11話で、三田が初めて見せた笑顔でした。
この場面で子どもたちが三田にかけた言葉は、台本ではなく子役たちのアドリブだったと言われています。
撮り直しなしの一発撮りだったという話も伝わっていて、あの涙が演技に見えないのはそのせいかもしれません。
希衣への折り紙とミタの旅立ち

笑顔を見せた三田は、阿須田家に残りませんでした。
希衣と三田は、大切にしていたものを交換して別れます。
三田が希衣に残したのは、パンダの折り紙でした。
不器用な三田が言葉にできなかった気持ちが、その折り紙に込められています。
三田が向かったのは、次の派遣先です。
いつもの服装で、大きなバッグを持って、また無表情に戻って働き始めます。
その後の三田が笑えるようになったのかは、描かれません。
ただ、亡くなった夫と息子のそばへ行こうとしていた三田が、生きて働く側を選んだことだけは確かでした。
ラストの笑顔が、なぜあれほど多くの人を泣かせたのか。
それを知るには、三田が笑わなくなった理由までさかのぼる必要があります。
ミタが笑わない理由と壮絶な過去
三田灯は、何者なのか。
ロボットのように命令をこなし、一度も笑わない家政婦の正体は、ただの変わり者ではありませんでした。
笑わなくなったのには、そうするしかなかった過去があります。
8話で三田自身の口から語られたその過去を、順番にたどっていきます。
夫と息子を奪った放火事件

三田の不幸は、子どもの頃から始まっていました。
幼い三田が川で溺れかけたとき、助けに飛び込んだ父親が亡くなったのです。
それ以来、実の母は三田に冷たくあたるようになります。
お前の笑顔は周りを不幸にする、とまで言われて育ちました。
それでも三田は、大人になって笑顔を取り戻します。
支えてくれたのは、のちに三田を家政婦として送り出す紹介所の所長・晴海明美でした。
やがて三田は結婚し、息子が生まれます。
この頃の三田は、よく笑う普通の母親だったといいます。
幸せを壊したのは、夫の弟でした。
義理の弟は三田に一方的な思いを寄せ、つきまとうようになります。
夫がそれをはねつけると、義弟は三田の家に火を放ちました。
この火事で、夫と息子は帰らぬ人になります。
義弟もまた、自ら命を絶ちました。
「笑うな」がミタを縛った

葬儀の場で、三田はさらに追い詰められます。
実の母と、夫の両親から投げつけられたのは、こんな言葉でした。
もう謝らなくていい。
何もしなくていい。
ただ、死ぬまで二度と笑わないで。
三田はこの言葉を、そのまま守り続けます。
笑わないこと。
自分の意思で何かを決めないこと。
雇い主の命令だけに従って生きること。
「承知しました」という口癖は、礼儀正しさから来ていたのではありません。
自分で選ぶことをやめた人の、罰の言葉だったのです。
そう思って1話から見返すと、三田の無表情の見え方が変わります。
笑わないのではなく、笑うことを自分に許していなかったのでした。
夫と息子が死んだ理由は、三田のせいではありません。
それでも三田は、自分の笑顔が家族を殺したと信じ込んでいました。
10話で亡くなった夫と息子の姿が見え始めたのは、阿須田家で過ごすうちに、封じていた感情が少しずつ戻ってきた証だったのかもしれません。
最後の笑顔が意味するもの

最終回で三田が笑ったのは、恵一の業務命令がきっかけでした。
ここからは私の考察ですが、このドラマのいちばん細やかな仕掛けはここにあると思います。
三田は、自分の意思では笑えない人です。
笑えば、また誰かを不幸にすると信じているから。
だから恵一は、「笑ってください」を命令の形で伝えました。
命令なら、三田は従える。
自分で決めたことにしなくていい。
阿須田家は、三田がいちばん受け取りやすい形で、笑うことを許したのです。
1話で阿須田家を救いに来たのは三田でした。
けれど最終回で救われたのは、三田のほうでした。
母を失った4人の子どもたちが、家族を失った三田に笑顔を返す。
その往復があったから、視聴率40.0%を記録したあの夜、涙まじりの笑顔がテレビの前の人たちの胸にまっすぐ届いたのだと思います。
三田の過去を知ったうえで最終回をもう一度見ると、食卓のシーンで子どもたちがかける言葉の一つひとつが、まるで違う重さで響いてきます。
松嶋菜々子さんが、固まった表情を少しずつほどいていく数秒間。
その変化は、文章で何百字重ねても追いつけません。
笑顔の意味を知った今こそ、あの場面を自分の目で確かめてみてください。
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今見ても泣ける?感想と評価
放送から15年たった今見ても、家政婦のミタは泣けるのか。
当時の口コミやレビューを読み返すと、涙が出た場面として挙がるのは、ほぼ最終回の食卓に集中しています。
一方で、1話や2話の段階では「怖い」「重くて見ていられない」という声も少なくありませんでした。
前半は怖いのに面白くて、最後は泣ける。
この落差こそ、家政婦のミタがなぜ人気になったのか、その答えだと思います。
視聴者の感想で目立つのは、キャストの演技への評価です。
いちばん多いのは、松嶋菜々子さんの最終回の笑顔でした。
最初はぎこちなく、少しずつ自然な表情に変わっていく数秒間を、MVP級の演技だったと挙げる人がたくさんいます。
末っ子のきいちゃんを演じた本田望結さんや、家族を守ろうとする長男・翔の姿に心を動かされた、という感想も多く見られました。
久しぶりに見返した人の感想を読むと、「昔ほど泣けなかったらどうしよう」という心配は、あまり当たらないようです。
むしろ大人になってから見ると、恵一の弱さや、母を失った子どもたちの焦りがよりリアルに伝わってきます。
子どもの目線で見ていた人が、親の目線で見直せるドラマでもあるのです。
名言「承知しました」の重み

家政婦のミタといえば、やはり「承知しました」です。
どんな無茶な命令にも、同じ声、同じ表情で返す。
放送当時は、職場や学校でこの決め台詞をまねする人が続出しました。
三田の口癖は、もう一つあります。
子どもたちに意見を求められたとき、三田は必ずこう返しました。
「それは、あなたが決めることです」。
突き放しているように聞こえるこの言葉は、自分で決めることをやめた三田が、子どもたちには自分で決めてほしいと願う言葉でもありました。
過去を知ってから聞くと、この有名なセリフの意味が裏返ります。
「承知しました」と「それは、あなたが決めることです」。
この2つのセリフが最終回でどう使われるかに注目して見ると、脚本の細やかさに気づけるはずです。
賛否が分かれるポイント


もちろん、手放しの絶賛ばかりではありません。
よく挙がる不満は、父親の恵一に向けられたものです。
妻の自殺の原因をつくったうえに、子どもたちから逃げ続ける姿に、イライラした、最低の父親だと感じた人は多いでしょう。
長女の結の言動がきつく見えて、うざいと感じたという声もありました。
もう一つの批判は、家族が三田に頼りすぎている、というものです。
自分たちで何もしようとせず、家事も問題の解決も家政婦任せ。
結局は便利なお手伝いさんが欲しかっただけではないか、という辛口の感想ブログもありました。
話題が話題を呼んだぶん、SNSのネタとして消費されたドラマだったという見方もあります。
ただ、こうした不満の多くは、登場人物がそれだけ生々しく描かれていた裏返しでもあります。
ダメな父親も、反発する長女も、最終回に向けて少しずつ変わっていく。
その変化を見届けたとき、前半のイライラがそのまま涙に変わるのが、このドラマの作りなのだと思います。
同じ遊川和彦さんの脚本で、似たドラマを探しているなら「女王の教室」も近い手触りです。
笑わない主人公が、周りの人間の本音を引きずり出していく。
家政婦のミタが刺さった人なら、きっと最後まで見届けたくなるはずです。


前半の怖さに耐えた先に、あの最終回の食卓が待っています。
評判だけで判断するより、まずは1話を見て、三田の「承知しました」を自分の耳で聞いてみてください。
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続編と再放送がないのはなぜ?
最終回で40.0%を取ったドラマなら、続編やスペシャルが作られてもおかしくありません。
ところが家政婦のミタは、2026年11月の時点で続編の正式発表がなく、地上波での再放送もほとんど見かけない作品です。
この2つには、それぞれ別の事情があるようです。
再放送できないと言われる理由

再放送をしない理由について、日本テレビから公式の説明は出ていません。
そのうえで、よく挙げられるのが描写の過激さです。
このドラマには、母親の自殺、子どもが口にする「殺して」という命令、灯油をかぶる場面、放火で家族を失う過去が次々に出てきます。
子どもが見る時間帯に流すには、どれも重すぎる題材です。
今の放送基準に照らすと、夕方や昼の再放送枠で流すのは難しいと考えられている、というのが大方の見方です。
一方で、CS放送のファミリー劇場では、一挙放送や「特別版」と題した連日放送が行われた実績があります。
放送そのものが禁止されているわけではなく、地上波の再放送枠と相性が悪い作品、と受け止めるのが近いでしょう。
見たいときに見られる手段は、次の見出しで紹介する配信とレンタルです。
続編の噂と韓国版リメイク

続編が作られない理由として、よく知られているのが松嶋菜々子さんの意向です。
2014年の週刊誌報道によると、松嶋さんは続編のオファーを断る道を選んでいました。
一つの役のイメージに縛られず、いろいろな役に挑戦したいという考えがあったと伝えられています。
娘さんが学校で「ミタごっこ」の標的にならないかを心配していた、という話もありました。
その後、2022年には「令和版の家政婦のミタ」を日本テレビが検討している、という報道も出ています。
ただ、構想段階として伝えられただけで、実際に放送された続編はありません。
映画化の話も、正式に発表されたことはないままです。
家政婦のミタの物語は、日本の外で続きを見せました。
2013年、韓国のSBSで「怪しい家政婦」としてリメイクされています。
主演はチェ・ジウさん。
笑わない家政婦が崩れかけた家族の家に派遣されるという骨組みはそのままに、韓国ドラマらしい演出で描き直されました。
続編がないからこそ、最終回の笑顔が最後の1回のまま残っている。
そう考えると、続きが作られなかったことも、この作品らしい終わり方だったのかもしれません。
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Huluには公式の無料お試し期間がありません。
そのかわり、登録したその日から全11話をすぐに見始められます。
1話およそ1時間なので、週末に一気見すれば2日ほどで最終回の食卓までたどり着けます。
もう一つ気をつけたいのが、Huluの料金改定です。
2026年10月1日から、月額が1,026円から1,320円に上がりました。
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ポストに届いたDVDを見て、そのまま返却する仕組みなので、配信サービスを増やしたくない人にも使いやすいでしょう。
なお、動画共有サイトに無断でアップロードされた映像は、画質が悪いうえにウイルス感染などの危険もあります。
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Huluの料金や、損をしない解約のタイミングは、こちらの記事で詳しくまとめています。


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よくある質問
まとめ
三田灯が笑わなかったのは、冷たい人だったからではありません。
笑えば誰かを不幸にすると信じ込み、自分に笑うことを禁じていたからでした。
その三田が最後に笑えたのは、阿須田家が「笑ってください」を命令という形で差し出したからです。
救いに来た家政婦が、最後に家族から救われる。
家政婦のミタは、その往復を全11話かけて描いたドラマでした。
放送から15年がたち、子役だった中川大志さんも本田望結さんも大人になりました。
あの頃は子どもの目線で見ていた人も、今なら恵一や三田の側から物語を追えるはずです。
同じ最終回の食卓が、きっと違う場面に見えてきます。
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1話の三田の「承知しました」と、最終回の三田の笑顔。
その間にある11時間を、もう一度たどってみてください。
家政婦のミタと同じ、日本テレビの水曜夜10時枠で放送された名作もあわせてどうぞ。












